AR技術とウェアラブルデバイス
投稿日時:2015-05-28 11:26:51
今日は、近いうちに実用化しそうな科学技術のお話をしましょう
みなさんは「AR」という言葉を聞いたことがありますか?
Augmented Realityの略で、拡張現実とも訳されるのですが、これが実現すると私たちが“視る世界”が大きく変わってくるんですよ。
つまりどういうことかと言うと、ARでは、私たちが普段視ている現実世界に“デジタル世界の情報を重ね合わせる”んです。
車のナビを思い浮かべるとイメージし易いかもしれませんね。
車のナビは目的地を設定することで、現在地から目的地まで進むべきルートを指し示してくれますが、それらの情報はあくまで“私たちの現実の外にある情報”でした。
ですから、私たちはその情報を逐一確認しながら、視界から入ってくる現実の情報と照らし合わせることで、正しいルートを予測しなければなりませんでした。
ですが、もし、私たちの視界に直接ルート情報が表示されるようになったらどうでしょうか?
これまでと違い、デジタル情報が私たちの視界(現実世界)に直接コミットしてくるなら、私たちはデジタル情報をより自然に利用することができるようになるでしょう。
これを実現しようとするのがAR技術なのです。
そして、そのAR技術の根幹を支えるのが、なんと“ウェアラブルデバイス”になります。
ウェアラブルデバイスについては、既にご存知ですよね。一応おさらいしておくと、人体に身につける形で利用することのできるデバイスのことをウェアラブルデバイスといいます。
その中でもメガネ型ウェアラブルデバイスと呼ばれるものが、AR技術に大きく関わってくるんですね。
当たり前の話ですが、私たちの眼では直接的に車のルートを視ることができません。
そこで、メガネ型ウェアラブルデバイスを利用するのです。
メガネ型ウェアラブルデバイスを通して視ることによって、私たちは現実にデジタルを加味した世界を見ることができます。
メガネ型ウェアラブルデバイスは、その世界を見るためにある、いわば第三の目なんですね。
ネットと現実の融合、その未来がウェアラブルデバイスとAR技術によって、もうすぐ到来しようとしています。
SFだと思い込んでいた世界が、もうすぐそこまで来ているのです。